生きてるものを切ってまで売る意味

2012.10.24 Wednesday

 今年のばら祭りまであと一か月というタイミングにあたり、さすがに諸準備等で周囲もあわただしくなってきました

毎年、11月の最終木・金・土で開催しているわけですが、カレンダー上は分かっていてもそれだけに没頭できるわけでもないため、毎年このころになると 「えっ?もう!??」みたいな浦島太郎を自演するような感覚に陥ります


イベントでは毎年国内種苗サプライヤー各社の新作を中心に、我々花き業界の人間だけでなく、消費の根幹である一般のお客様に気軽にご高覧いただきたいという願いから、雑誌のグラビアやwebサイトの二次元の世界感ではない、実存としての切りバラの価値をお届けしたいと思っています

ただ、一年通して何十何百もの切りバラと触れていると、上手く言えませんがなんていうか自分の感性というか感覚というか、価値観みたいなものが錆びてきちゃうような気持ちになる事があります
ブレはしませんが、う〜〜んなんていうんでしょうね(苦笑)


そういう時はリフレッシュとしてよく地面から生えてる植物を、意味もなくじ〜〜〜〜〜っと見つめる事にしています
そう、命の問題です 命って思いですわ
生きてる感じ 生えてるんじゃなくて、生きてるって感じです それを無性に確かめたくなる

またぞろ近隣の産地さんへご無理を言って、そういう時は圃場を見学させていただきます

いろんな圃場をもう何度となく見学させていただきましたが、その都度あたらしい発見にハッとさせられ、納得と疑問 を必ず持ち帰るようにしています

納得は、それまで知らなかったことやなんとなーくそんなもんなのかな?と想定や想像していた緩い結び目がキュッと結ばれた瞬間

疑問は、それに向けてもっと日夜頭を働かせ、実際にどういった行動をとるべきか?また、有効かつ一番早い近道は?と感がる材料を得る機会

今年のイベントに際し、テーマを『香り』と銘打ちそれに即した品種の拠出に奔走しながらも、自分が当初思った以上にテーマがでかい事に気付きます 今さらです(笑)

色や形や大きさもそうですが、まして香りってなにがどう重要なのさ?といった部分が自分の中でどんどん薄まっちゃう怖さ
そういうのをブレさせないためにテーマをこさえたんですけどね まったくもって難しいです。。


先週お邪魔させていただいた産地さんの言葉が未だに耳に残ってます

『 「咲く」 と 「開く」 は違う。』

根っこがついてる状態から、切り花に変える作業をされている方のプライドと理念がつまった相当重い言葉でした

よく、「本当に見せたいのは圃場で咲いてる花」と生産者さんは異口同音おっしゃいます
まー確かによう咲いてるよねぇとくらいしか思ってなかったんですが、この言葉の意味が今はめちゃめちゃよく理解できる気がします

なんのために保たせようとするのか? なんのために管理するのか? 商品価値のありどころをボクはすっかり履き違えていた気がします

奇しくも、今日お邪魔した別の産地さんの社長さんもほぼまったく同じ事をおっしゃいました
『お店で開いてるのって、どんだけパカパカになっても、けしてこういう風(圃場で満開になってる花を指差し)にはなんないでしょ? でも今これをキレイって思ったってことは、意識をぜひそっちへ持ってってほしいんだよ』 と



どんどん固まってきた気がします

やる価値があるから、求めがあるから頑張れる事がたくさんあるってことです

花ってホントにキレイだ。。と最近つくづく思います
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