第四回showkaenばら祭り関連 〜木咲きの誘惑〜

2012.10.27 Saturday

 さて、年に一度の切りバラの祭典と勝手に銘打ち、関係者の悲鳴をよそにガンガン突き進んでおります第四回showkaenばら祭り
早いもので開催までついに一カ月を切りました

うーん、まだDMも出来てないし展示目録やら計画やらも進捗的には30%といったところ。。(汗)

というのも、バラそのものがやはり生ものということもあり、そのタイミングで出荷が可能かどうか?といった部分でどうしてもギリギリにならないと大勢が判明しないという難しさに毎回頭を悩ませるわけですが、今年はテーマそのものがハッキリしていることから、なにをするべきか? という点ではまったくブレておりません(・∀・)

さて、今回のばら祭りのロビーイングも兼ねつつ、各種苗会社の最新トレンドの目視もかねて先日ボクは東京まで足を運びました

そのレポートについては後日としますが、その際にかねてより一度見学したいと思っていた産地さんの圃場へ念願叶いお邪魔させていただきました
で、そのレポートも後日ということにしちゃいますが(笑)、あれから一週間以上経ちましたがいまだに頭にひっかかっている事について今回はお話させていただきます


花屋さんでならんでいるバラを購入する際、きまってお客様はなるべく固い蕾のものを選ばれる事が多いです
理由としては、蕾が固ければそれだけ満開になるだけの時間(観賞期間)が長いというふうにお考えになられてらっしゃる事がほとんどだと思います
これはけして間違ってません
間違ってませんが、花選びとしては完全な正解ともいえません
なぜなら、切りバラの場合は固い蕾の状態で家庭に持ち込むほど、満開はおろか咲かせるのも難しい場合が多いからです
それなりの管理スキルを、プロである我々がどれだけ正確かつ明確・簡潔にご案内できるか?にもかかっている問題でもありますが、それを最終消費者である側のお客様がどれだけ実践していただけるか?という部分にかかわってきます

咲いてるとすぐ終わっちゃうのでは? これもままあるご質問です
答えはやっぱりYES & NO です
ずいぶん不確かな答えですが、やり方次第でどちらにも簡単に転ぶという方が分かりやすいかもしれませんね

そこで最近ボクが特に注目している試みがあります

それは【木咲きの状態で出荷されるバラ】です

どういう事かと言うと、木咲きとは、固い状態で採花せずに圃場でほぼ満開に咲かせた状態にする事をさします
木咲きのメリットとしては、まずもってボリューム感が半端じゃない(笑)
M先輩(※後日本ブログに登場)に言わせると「ガンガンのブリブリにデカイ♪」
それと、これってあのバラなの?と見間違うくらいの味わい深い色合いと、しっかり咲き切ってる事から通常の切りバラより倍は日保ちが見込めるという点です

それでは分かりやすく画像で検証してみましょう

サンプルはデヴィッド・オースチンロージズ社のカットローズシリーズであるジュリエットです



これが通常、店頭でならんでいる状態とお考えいただいていいと思います

産地さんにもよりますが(といっても、DAのカットローズで国内正規生産地は二軒のみ)、出荷されるときはもうちょい固めで出荷されます

もともとがシャローカップ(浅いティーカップみたいな形から比喩された、バラの形状を示す用語)なんで、この状態で購入いただいても、ご家庭でももっともっと大きく平たく展開していきます

どういうわけかDAのカット品種はどれもさほど香りがしない(弱い)という難点がありますが、この子はけっこうしっかりとティ香がします

大きく平たくっていうのは、イングリッシュローズの特徴であり魅力なんですが、やはり限界はいずれ訪れます


そして、けして家庭では味わえない限界を超えた姿がコレです





どうです?

同じバラとは到底想像もつかないでしょ(笑)

ボクが圃場見学にはげむのは、普段見慣れた品種であっても木咲きになると超がつくほどどれも魅力的なバラに変容するのを見るのが楽しみだからです
それくらい、バラの世界は大変奥が深いのです

ご自身でバラを栽培されたりしてらっしゃる方なら簡単にご理解いただけると思うようなことなんですが、ウチはあくまでも切り花専門店ですから(笑)、なかなかこういったモノを目にする事ってないんです(もっと言っちゃうと、ボクはガーデンど素人なんで。。)

これだけ魅力があるのに、切り花として出回らない(出回りにくい)事情もハッキリしています

切り花である以上、花弁にキズやシミがあると、一部の品種を除きやはり商品価値は下がります
しかも木咲きとなるとそれだけ長く圃場に居座り続けるわけですから、当然株に負担がかかりやすくなることと、いわゆるきれいな状態をキープさせるのにめちゃめちゃ手がかかるという事があげられます

そして一番ネックとなっているのが物流(輸送)の問題です
昨今はずいぶん縦箱出荷での出荷が主流となってきましたが、一輪モノでの横箱出荷はまずもって不可能であるといっていいでしょう
よしんば縦箱出荷としても、箱の規格が決まっているため通常なら30本ないし50本ほど箱詰めできるところが、木咲きですと品種にもよりますが大体10〜15本というのが限界となります
原因は、詰め過ぎると花が壊れる、キズが付きやすくなるからです

せっかく圃場でここまで仕立てあげても、選別の段階でおよそ半分以上は商品にならないため廃棄されてしまうことから、採算性の面でも極めて出荷が難しい究極の切り前といえます

一昔前だと、ジプシーキュリオサという品種がオープンとかアッシュ・グリーンという枕詞がついてたま〜に出荷されていましたが、最近ではバリエーションが増え、カメレオン(←懐かしいでしょ?)やカルーセル、スパニッシュダンサー、ブエナビスタとかも木咲きでの出荷がちらほら見られるようになってきました

で、
今年は香りがテーマではありますが、ボクはこの木咲きのバラを今年のばら祭りに展示して、お客様にぜひともご紹介したいと考えております

コスト的にはかなりお高いかもしれませんが、それまでの切りバラに対する世界観がまるきり変わることは間違いないと思います


切りバラにはまだまだ、お客様にご紹介しきれていないさまざまな魅力がたくさんあります
今年のばら祭りはそのあたりにもっと注力して展開していきたいと考えています

ま、まずは香りから です(・∀・)ブレマセン
コメント
この度は私の厚かましくもお願いを快く了解頂きまして私の拙いblogにて<白バラシリーズ>を展開致しております お蔭さまで大変な人気を頂いております
私めはTop Blogerに成ろうなんて夢はございません 只、白バラの魅力に惹かれてblogに発表して自分が楽しませて頂いております
今までは取りあえず白バラサイトアップのみで他には目がいかずにおりましたが
今日始めてご貴社のサイトの中を覗いて見ましたら<2012年 印象に残った花>を知る事になり読ませて頂きました ご貴殿のバラに対する<愛情と熱意>が感じられビックリしました 益々のご活躍を祈ります
もし、お忙しくておられますが、私のblogをご覧頂ご意見をお聞かせ下さい
お待ちしております  
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