ご年配の思い出補正って、けっこうな確率でブレンビーを凌駕する

2016.02.09 Tuesday



毎週火曜日の朝、
ボクは倅の通う小学校へ、ボランティアでお花を届けています
いわゆる『花育』というやつなんですが、続けているうちに発生する新たな問題や、「へー、なるほど。。!」と思わず声を上げたくなるような、発見もあったりします

そもそもの話をしだすと、筆者悪癖である冗長な感じになっちゃいますんで頑張って端折りますが、
ボクが自分が実施している花育の骨子はこうです

・生花を教室に耐えず飾ることによって、花のある生活に親しみをおぼえてほしい 

・命あるものは、いつかはなくなる(死んでしまう・枯れてしまう)ことを学び、命のあるうちに命のあるものを大切にする心を養いたい

・花にまつわるエピソードを児童と教諭(子供と大人)が共有することによって、コミュニケーションをさらに深めるようにしたい

他にもいろいろとあるんですが、大まかにはこの三本柱です

去年の二学期から始まり、今学期も順調に活動ができておりますが、それもこれも趣旨に賛同いただいた産地さんや、活動に理解を示していただいた学校関係者のみなさまのおかげです 本当にありがとうございますm(__)m

ご協力いただいております関係者のみなさまには、細かくはありませんがいずれ年間でまとめたレポートをお渡しさせていただきたいと考えております
こちらは今しばらく、お待ち願いますm(__)m


さてさて、そんな折

去年の10月から顕著になった異常気象
特に11月・12月の記録的な高温は記憶に新しく、また年明けの手のひら返しのような低温は切花流通にちょっとした暗い影を落としています
本来なら、今の時期にあってもらわなきゃこまる花材や、今時期ならでは みたいな花々がどうも少なくなっているような気がしてなりません
いや、実際問題、
前述の高温からなる大前進(前倒しで畑やハウスで花が咲いちゃうこと)や、低温時に慢性的に発生する日照不足だけで、こんなにも花が減るもんなんだろうか?と思っちゃう

他にも理由ってあるよな?といろいろ思いを巡らせると、真っ先につきあたるのが作り手の減少です
そう、肝心のお花を作ってくれる人間そのものが減っちゃってる((( ;゚Д゚)))

国内で栽培量が増えないんだったら輸入すりゃいーぢゃんw と思われるかもしれませんが、
いやいやいやいやいや、それじゃ立ち行かない問題もあるんです

最たる例を活け花の世界に見ることができます
お流派によって、求められる姿や形も違うことでしょうけど、基本的な流儀みたいなものはほぼ似たようなプラットホーム上にあると思います(芯・副え・体 とかね FDだったら点・線・面)

当然のことながら、これらは形を作る ということと、植生を重んじる(特に季節)という二つのアプローチを併せ持つことから、
花の大きさだとか枝ぶりや向き等々、それはそれはいずれの先生方もきびしく吟味されます

ところがここ数年来、こうした需要に沿った花材がなかなか手に入りづらくなってきました
理由は簡単  作る人がいなくなっちゃったからです
うまいこと代替わりして、二代目・三代目さんが就農しているケースもいっぱいありますが、問題はご自身が栽培されてる花木の商圏がどこにあって、どういったものを求められているか?ということに頓着されていないことです

付いていてほしい脇枝がわざわざ掃っちゃってあったり、輸送の兼合い上なんでしょうね、寸足らずだったり。。
昭和の生産者さんとかですと、みなさん概ね活け花をたしなんでらした方が多かったような気がします
なので、お稽古屋さんにとっては大変都合のいい商材がいっぱいあったわけです

そうこうしてる間に、作り手側が「オレなんでこんなもん作ってんだろ?」と思い出す(気づいてしまう)ことも怖い(苦笑)

時代の流れにあって、なにからなにまで後世に残すなんてことはきっと無理でしょう

いま当たり前のようにある、百合やバラやカーネーションやガーベラや菊(マム)も、ひょっとしたら近い将来、なかなかお目にかかれなくなってしまう時代。。なんてものも本当にくるかもしれない

公園や校庭にはあるかもしれないけど、花屋に並ぶことがなくなる花や木はきっと今後どんどん増えていくかもしれません

それ考えると、ボクのやってる花育っていうのは、彼らが大人になってから
いま書いたことがもし現実になってしまったら
「父さん(母さんでもよし)が子供の頃なぁ、こうこうこういう花があってな 云々」みたいなやり取りがあるかもしれない

そういった事象が発生した時のための思い出作り
プロである自分にとっては子供たちと育む備忘録 こういった意味合いも含めてるのかもしれません


そうして、ボクは
明日も教室にお花を届けます



 
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